Webはもっとみんなが自由に使っていい

Stylishで文字を見やすく、AutoPagerizeで次のページを自動で継ぎ足し、
IJKでさくさく移動、とういうふうにして、あるサイト(http://slyr.exblog.jp/)を一気に全部見た。
素の状態で見るよりも何倍も速く、何倍も快適に見れたんじゃないかと思う。
こういうことができるところがWebの良いところなんだと改めて感じた。


一昔前のWebは、どこかの企業や団体や特定のスキルがある個人だけがサイトをつくっていて、
そうじゃないふつうのユーザーはほとんどがそれらを見るだけだった。
それがいつの間にか、ふつうのユーザーでも簡単にサイトをつくれるようになり、
様々なサービスを利用することで、誰でも情報を発信する側になれるようになった。
そしてそこで行なわれるコミューニケーションによってWebは格段に面白くなった。


この変化と同じように、ふつうのユーザーがユーザースタイルやユーザースクリプト
のようなものを書いたり、スクレイピングスクリプトを書いたりするようになったりしないんだろうか。
例えば、お年寄りのひとが「あのサイトは字が小さいし色がどぎついから見やすくしよう」と言って
ユーザースタイルを書いたり、主婦のひとが「あのショッピングサイトは安いけど、
使いにくくてしょうがない」と言ってユーザースクリプトを書いたり。
もちろんそれは共有されて、同じ不満を持ってたひとはみんな快適になる。


Web上のデータをユーザー自身が都合のいいように加工し再利用するようにするということ、
その再利用の仕方を共有すること、そこから生れる便利さ、快適さ、速さ。
ふつうのWebページなんていくらでも書きかえられるし、
重要な部分だけとってくることだっていくらでもできる。
そういうことが分かっていれば、ウェブ標準なんて言わなくても、
tableタグを何重にもしてレイアウトするなんてことはなくなると思う。


そのためにはどうしたらいいのかというアイデアはまだ全然考えてない。
けれどusersctipts.orgの下の方に書いてある「Because it's your web.」という言葉だったり、
kzysさんの「プログラミングなんて簡単だ」と「Web なんて書きかえちゃえよ」、
という言葉がふつうのユーザーに届く日が来れば、Webはもっともっと面白くなるはず。


Userscripts.org
http://userscripts.org/


blog.8-p.info: Non-Programmer's Programming Book
http://blog.8-p.info/articles/2007/06/12/non-programmers-programming-book